■ - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS　ANNEX

和書

ブルゴーニュ国家とブリュッセル―財政をめぐる形成期近代国家と中世都市 (MINERVA西洋史ライブラリー)

作者: 藤井美男
出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
発売日: 2007/02
メディア: 単行本
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概要
本書は、80年代ヨーロッパ学界に源流をもつ「近代国家の生成」の議論を基底として、国際政治経済学や比較制度分析、歴史制度分析に至る諸学説を視野に収めつつ、財政をめぐる形成期近代国家と都市という視点で、中世後期ブルゴーニュ国家とブリュッセル財政の関係を実証的に分析したものである。

目次
はしがき／凡　例
序　国家と市場の経済史
第１部　近代国家の形成とその財政政策
１　中世後期南ネーデルラントにおける領邦財政
２　フランドル伯領・ブルゴーニュ公国における財政システムとその変遷
３　近代国家形成過程における財政機構の拡充
第２部　財政をめぐる中世都市と領邦国家
４　近代国家形成過程における都市エリートの学説史的検討
５　中世後期ブリュッセルの経済と社会
６　ブリュッセル毛織物工業史論序説
７　14〜15世紀ブリュッセル権力構造の再編
８　中世後期ブリュッセルの財政構造
終　財政をめぐる中世都市と形成期近代国家
参照文献一覧
人名索引／研究者索引／地名索引

フランス自由主義の成立‐公共圏の思想史‐
安藤隆穂　著
名古屋大学出版会

Ａ５判・上製・436頁　'07/2
5,700円(税別)

概要
啓蒙の諸理念とフランス革命の政治文化を母体として生まれたフランス自由主義の思想像を、公共圏の樹立を課題とした政治思想として捉え直すことで一新、チュルゴからコンドルセ、シエース、コンスタン、スタール、ギゾーへと至る自由主義の軌跡をはじめて統一的な視点で描き出した労作。

目次：
序　章　公共性とフランス自由主義
第１章　啓蒙思想と公共空間
第２章　市民的公共性の創出―「公論」の誕生と「公論」の思想
第３章　フランス自由主義の胎動―コンドルセと自由の公共空間
第４章　フランス革命と公共圏の思想
第５章　テルミドール派と公共圏
第６章　ジェルメーヌ・スタールの自由主義
第７章　バンジャマン・コンスタンと自由主義の成立
第８章　体制としての自由主義
終　章　フランス自由主義の歴史的諸形態

ISBN978-4-8158-0557-9