SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館


月初めということで。



八坂書房

西欧中世の社会と教会―教会史から中世を読む

西欧中世の社会と教会―教会史から中世を読む

内容(「MARC」データベースより)
中世、教会と社会はひとつであった-。修道会各派の盛衰と宗教運動の興隆を描くなど、教皇を頂点とした教会諸組織の変容の過程を社会変動との関わりにおいて鮮やかに浮き彫りにし、教会史に社会史の地平を拓く書。


知泉書館


四枢要徳について: 西洋の古典に学ぶ

四枢要徳について: 西洋の古典に学ぶ

【作品解説】 
西洋の伝統的な徳論である,思慮,正義,勇気,節制の四つの徳の意義を,トマスの倫理思想を背景に考察した基本文献の待望の翻訳

【目次】 
徳とは何か?―ヨゼフ・ピーパーの「徳」論の理解のために
稲垣良典
第Ⅰ部 思 慮
1 枢要徳のなかで第一のもの
2 現実在を知ることと善の実現
3 境界の線引きと対照
4 思慮と愛

第Ⅱ部 正 義
1 権利[当然の持ち分]について
2 他者と負い目・責務
3 正義の優先順位
4 正義の三つの基本的な形
5 均等になるように調整することと「元どおりにすること」
6 配分の正義
7 正義の限界

第Ⅲ部 勇 気
1 序 論
2 死ぬ覚悟ができていること
3 勇気はみずからを信頼してはならない
4 持ちこたえと攻撃
5 三つの勇気(生命的,倫理的,神秘的)

第Ⅳ部 節 制
1 言葉の問題
2 無私無欲の自己保全
3 貞潔と邪淫
4 純 潔
5 断 食
6 触 覚
7 謙 遜
8 怒りの力
9 目の欲にたいする節制
10 節制の結ぶ実


2007年5月刊行予定   

ヨーロッパ中世の自由学芸と教育
岩村清太著
5-10世紀における教養と学問をカッシオドルス,イシドルス,アルクィンらの
自由学芸を中心に考察,貴族社会,民衆教育にまで及ぶ


法政大学出版局

兵士になった女性たち―近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

兵士になった女性たち―近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

なぜ近世ヨーロッパの女性たちは、男装して陸海軍に入隊したり男性の職に就いたりしたのだろうか。なかには自らの性を偽り、女性に求愛して結婚までした女性もいた。本書は、主にオランダの裁判記録・自叙伝といった文字資料に加え、図版や古くから歌い継がれてきた流行り歌などを発掘し、それらを総合的に検討しながら社会の周縁に生きた女性たちの心性と歴史をいきいきと描き出す。


ミネルヴァ書房


概要


比較と関係の視点は、すべての基本的な認識方法である。ドイツと日本の歴史も、類似と相違のなかで比較され、その相互関係においてとらえることができる。本書では、両国における君主制天皇制をはじめ軍事戦略・企業エリート・超国家主義・歴史思想・戦後処理などの諸点に関して、シンポジウムと6つの論文によって論究されている。ここにはドイツ近現代史家の眼に映じた「近現代日本の諸相」が提示され、「比較と関係の歴史学」の一類型が提供されている。


目次


序章に代えて
 一 シンポジウム「比較と関係の歴史学──近代日本とドイツ」
1 日本からドイツへ、ドイツから日本へ
2 近代天皇制国家の特質
3  「後発国型近代化」概念の提唱
4 相互討論
 二 二つの近代──日本とドイツ
1 ビスマルクに欺かれた人々
2 二つの企業エリート層の社会史的素描
3 シュリーフェン・プランと日独両国の参謀本部
4 鹿子木員信における日本精神とナチズム
5 平泉澄・マイネッケ・丸山眞男
6 戦後処理の日独比較
あとがき

これは新刊ではないのですが。
今頃気がついた。


ナチス前夜における「抵抗」の歴史 (MINERVA西洋史ライブラリー)

ナチス前夜における「抵抗」の歴史 (MINERVA西洋史ライブラリー)

内容説明
なぜナチを阻止できなかったのか? 「敗者」となったドイツ共産党の歴史を紐解き、反ファシズム「抵抗」のポテンシャルを探る。東ドイツ時代から蒐集された文書館史料を駆使しナチスに破れた抵抗の歴史をダイナミックに描く。