SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

ベギンについて

日本で未だにベギンについて認知度が低く、小説や漫画の題材にしようとしても日本語で読めるベギンの情報が少ない・偏っているという事情を目にする。


日本語で読めるベギン研究は、ベギンと称された女性たちが書いた神秘主義的テクストの分析、ベギンが実際にどこに住み、どんな生活をしていたかなどを復元したものという、大別して2つの種類の研究しかない。もちろんいずれも重要な研究なのだが、もったいないのは、数多編まれたベギン女性たちの伝記群についての研究がない。自分も最初のベギンの伝記を中心にしたネーデルラントのベギン伝に関する報告をいくつかしてきたが、いずれも活字化できておらず。


せっかく研究したものを世に出すことなく墓場まで持っていくわけにもいかないので、どうにかして活字化の道を模索していきたい。


機会があればさわり程度でベギン伝を紹介していくのも検討している。

ベギン/「リエージュの聖女たち」の主要伝記群基本情報

13世紀の主なベギン伝/「敬虔な女性たち」の伝記一覧

ネーデルラント

  1. Maire d’Oignies, 1177-1213
  2. Christine de St. Trond, 1150-1224
  3. Marguerite de Ypre, 1216-1237
  4. Lutgard de Aywières, 1182/83-1246
  5. Beatrice van Nazareth, 1200-1268
  6. Juliana de Mont-Cornillon, 1193-1258
  7. Ida de Louvain,1250 ? -ap. 1231, ap. 1270 ? ou 1300 ?
  8. Ida de Nivelles, 1199-1231
  9. Ida de Leau, ou Gorsleeuw, 1250 ?‐ap. 1262~ v. 1270 ?
  10. Elisabeth van Erkenrood, ou Spalbeek, ? -1266 ?
  11. Aleyds van Schaalbeek, 1230 ? -1250
  12. Odila de Liege, ? -1220
  13. Ivette de Huy, 1158-1228

西洋西洋中世のレプラ(癩/ハンセン病)研究基本文献

【西洋西洋中世のレプラ(癩/ハンセン病)研究基本文献】

  • 赤阪俊一「ヨーロッパにおける性的逸脱者、癩者、ユダヤ人」(関西中世史研究会編『西洋中世の秩序と多元性』法律文化社、1994年、394‐410頁)
  • 東丸恭子「中世社会と癩」(『上智史学』vol. 29、1984年、96‐105頁)

史学雑誌 2021年の歴史学界 回顧と展望:アジア・アフリカ編

当ブログでの注意事項

ブログでは紹介された書籍のみを取り上げる。論文は(日本史・アジア・アフリカ史西洋史)。
地域・時代によって重複しているものもあり。
原則Amazon登録してあるものを中心に。未登録のものも多数あることに注意。
各書籍の評価を知りたければ、「回顧と展望」を図書館などで頑張って読もう。もしくはAmazonの内容紹介を確認してみよう。
紹介された書籍の内、このブログではあくまで個人的に興味があるものだけを取り上げる抜粋紹介にすぎない。

続きを読む

史学雑誌 2021年の歴史学界 回顧と展望 西洋史編

当ブログでの注意事項
ブログでは紹介された書籍のみを取り上げる。論文は(日本史・アジア・アフリカ史・西洋史)。
地域・時代によって重複しているものもあり。
原則Amazon登録してあるものを中心に。未登録のものも多数あることに注意。
各書籍の評価を知りたければ、「回顧と展望」を図書館などで頑張って読もう。もしくはAmazonの内容紹介を確認してみよう。
紹介された書籍の内、このブログではあくまで個人的に興味があるものだけを取り上げる抜粋紹介にすぎない。

続きを読む

史学雑誌 2021年の歴史学界 回顧と展望 歴史理論編

当ブログでの注意事項
ブログでは紹介された書籍のみを取り上げる。論文は(日本史・アジア・アフリカ史・西洋史)。
地域・時代によって重複しているものもあり。
原則Amazon登録してあるものを中心に。未登録のものも多数あることに注意。
各書籍の評価を知りたければ、「回顧と展望」を図書館などで頑張って読もう。もしくはAmazonの内容紹介を確認してみよう。
紹介された書籍の内、このブログではあくまで個人的に興味があるものだけを取り上げる抜粋紹介にすぎない。

現在への介入

史学史の意義


ナショナル・ヒストリーへの再注目


パブリック・ヒストリーの多様化・深まり?


客観主義・実証主義を乗り越える叙述


感情史と構造/現代・前近代


その他

西洋中世のレプラ (lepra, leper, lépre;癩≒ハンセン病)研究基本文献

Maladie et société au Moyen Âge. La lèpre, les lépreux et les léproseries dans la province ecclésiastique de Sens jusqu'au milieu du XIVe siècle]