『トマス哲学入門』
ほんっっと〜〜〜〜に苦手領域。
中世哲学。きらい。
格段に読書スピードが落ちますな。
- 作者: フェルナンド・ファンステンベルゲン,稲垣良典,山内清海
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1990/05/01
- メディア: 新書
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トマス・アクィナスの入門書ということで読む。
13世紀やっているのに未だに手をつけてこなかった、中世最大の神学者。
で、入門書から入っているのに手こずる。
でもいきなり神学大全よりはかなりまし。
やっぱりスコラ学は苦手。
個人的感想として、13世紀から格段に思想が難しくなるんですよね。
まぁ、12世紀もダメなんですけど。
やっぱりアリストテレスが本格に入ってくるからなのでしょうか。
古代でもアリストテレスはプラトンほど熱心な読者を多数得たわけではないといいますが、その理由の一端がなんとなくこの辺にあるのかなと。
プラトンって「物語」なんですよね。「対話」形式だし。
僕も『現代思想』とかでまず対談から読みますもんね。
それに比べてアリストテレスはまさしく「論文」。
先行研究を批判し、問題を明確にし、分析をし、結論する。
この「論文」という叙述スタイルは当時の人にもちと面食らうスタイルだったんじゃないのかなと。
だからプラトンをベースにアリストテレスを解釈するようになる。
そう考えると、13世紀、あれほどアリストテレスが熱心に読まれたというのはかなり異常ですよ。
と言って自分の理解力の無さを誤魔化そうとしてもいるんですけどね。