山鳥重『「わかる」とはどういうことか』

「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)

著者は東北大学医学系の教授。専門は記憶障害、失語症、認知障害など。

本当に入り口の入り口として、とりあえず読んでみるにはいいのかもしれない。

ある程度脳科学、認知科学について知識のある人にとっては、読む必要のない本。

理解の助けのつもりで挿入されるエピソード・例えに逐一堪えられる方には楽しい本なのかもしれない。

内容について特に触れることはなし。
他の一般書でも言及していたものを、事例を変え、あるいは言い換えをしているので、大半は知っていること。

とはいえ、別に読むに値しない本ではないし、デタラメを書き散らかしたような、似非脳科学本でもない。
至極「まっとうな」本です。
一応念のため。