SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館


ルネサンスの活字本―活字、挿絵、装飾についての三講演

ルネサンスの活字本―活字、挿絵、装飾についての三講演

内容説明
ローマン体活字、碑銘研究、神聖比例、木版画挿し絵、記憶術、寓意画、個人的標章、出版業者の商標、装飾的縁飾り、ローマのコイン…。ルネサンスの運動は、書物の図像と形象の中にどのように発現していったのかを論じる。


ざーっと見た感じ、気になる論文だけコピーしようかなと。

中世と近世のあいだ: 14世紀におけるスコラ学と神秘思想 (中世研究)

中世と近世のあいだ: 14世紀におけるスコラ学と神秘思想 (中世研究)

【作品解説】 
普遍的知識や自己実現の新たな規範を打ち立てる精神活動が一挙に花開く14世紀の思想潮流を考察した画期的業績


【目次】 
転換期としての十四世紀――序言に代えて
第一部 宗教・神秘思想
1 ダンテと哲学−『饗宴』と『神曲』を中心として(岩倉具忠
はじめに/学問体系の構想/哲学と神学/霊魂の生成/可能知性/自由意志/ダンテの哲学とその時代背景/おわりに
2 ルルスの思想と近代(R.ロペス・シロニス)
序/ルルス思想の概略/ルルスの思想の位置づけ/ルルスの大いなる術
3 フライベルクのディートリヒの知性論(K.リーゼンフーバー
時代的背景/知性論
4 マイスター・エックハルトの思想―神の荒野と一者神論(田島照久)
展望/エックハルトの荒野/一者神論
5 ハインリヒ・ゾイゼとドイツ神秘思潮―マクデブルクのメヒティルトからテルステーゲンへ(神谷 完)
マクデブルクのメヒティルト/ハインリヒ・ゾイゼ/ゲルハルト・テルステーゲン
6 ザクセンのルドルフスの霊性とその近代への影響(須沢かおり)
序/歴史的背景/生涯/著作/『キリストの生涯』に見られるルドルフスの霊性の特徴/キリストの受難を中心に据えた霊性/キリスト論的展開/近代の霊性への影響
7 リュースブルクにおける二面性(植田兼義)
執筆の発端/リュースブルクを解く鍵/真の神秘主義者の二つの生き方/後世への影響 ズーダーマンとアルノルト
第二部 スコラ学・自然学思想
8 ガンのヘンリクスとフォンテーヌのゴドフロワの思想(加藤雅人)
序/ガンのヘンリクス/フォンテーヌのゴドフロワ
9 ドゥンス・スコトゥスにおける真理認識の基礎づけ(八木雄二
はじめに/ガンのヘンリクスが提出する懐疑説/スコトゥスによる解決―その1/スコトゥスによる解決―その2/スコトゥスによる解決―その3/結語
10 十四世紀のスコトゥス学派の思想―偽カムプザルのリカルドゥスの代示(スポジチオ)論と個体化の理論(渋谷克美)
序/オッカムと,偽カムプザルのリカルドゥスの代示の理論/スコトゥスの共通本性と個体化の理論に関する,オッカムと偽カムプザルのリカルドゥスの論争/スコトゥス学派の存在論とオッカムの存在論/中世から近世へのコペルニクス的展開
11 オッカムにおける形象不要論(渡部菊郎)
はじめに/オッカムにおける形象の問題/形象と抽象/直観と抽象/結語
12 アダム・デ・ヴォデハムの思想(稲垣良典
オッカムとヴォデハム/生涯と著作/ヴォデハムの思想の特徴/『第二講義』におけるヴォデハムの思想/結語
13 ジョン・ウィクリフの思想(城戸 毅)
大学における初期のウィクリフ/外交使節としてのウィクリフ/政論家としてのウィクリフ/異端の晩年/「若きウィクリフ」――その実在論/むすび
14 十四世紀の運動論―リチャード・スワインズヘッドの質の運動(三浦伸夫)
序/オックスフォードの計算家たち/質の強度とその計測/質の強化と弱化/『計算の書』の構成と内容/スワインズヘッドの影響
15 十四世紀の論理学―現代論理学とどう違っているのか(山下正男)
序/十四世紀論理学のパラダイム/論理学における名詞の扱い/中世論理学の限界/名辞論理学と代表理論/普遍論争と中世論理学/中世論理学と現代物理学/結語
16 中世後期の視覚理論の形成(中村 治)
序/ロジャー・ベーコンの「形象の増殖」説/オッカムによる形象の拒絶/オッカム説に対する批判/ニコル・オレームの認識論/ヨハネス・ケプラーによる問題解決
第三部 東方キリスト教思想
17 十四世紀ビザンツの哲学的・神学的状況―ヘシュカズムを中心に(久松英二
序/「イエス祈り」の心身技法/グレゴリオス・パラマスの哲学的・神学的貢献/結語
18 十四・十五世紀西欧の学問へのビザンツの影響(J.フィルハウス)
研究状況/ルネサンスにおけるギリシア語研究/ギリシア語の発音と文献研究/古典ギリシア文献の伝承/哲学におけるプラトン研究の復興/ビザンツにおける数学・科学の発達