谷川健一『日本の神々』
- 作者: 谷川健一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/06/21
- メディア: 新書
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やっぱり民俗学って受けつけない。
沖縄復帰後、古代文学研究と民俗学がこぞって南方に向かったが、本書はまさにそんな流れに乗っている。
主な調査地は沖縄、奄美など。
神話解釈は相変わらず、「?」と引っかかるものがなきにしもあらず。
このディシプリンではテクスト解釈ってどうなってるんだろうか。
古代からずっと変わらない習俗って解釈したがるにはまいる。
歴史・時間とかすっぽり抜け落ちてる。というか見ないようにしているのか。
興味深い指摘ももちろんある。
沖縄などの巫女の文化の強さも面白い。
後半の著者の想い語りには閉口。
アイヌと沖縄出会わせるって何なんだろ。
そんなの当事者からしたら大きなお世話なのではないだろうか。