SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

ヤウス:『挑発としての文学史』

挑発としての文学史 (岩波現代文庫)

挑発としての文学史 (岩波現代文庫)



文学・美学における受容理論の基本ということですがね。
個人的には使えないなと思った。
己の界隈から見れば、読みたくば読めばいいし、読まなくてもさほど問題があるとは思えない作品。


まあ、そりゃそうだろうとは思ったけど。
そもそもこっちは「美」を軸にすえて作品に触れているわけではないですからな。
ただし、1、3章はそこそこいいこと言っている箇所もあって、全く使えないというわけではない。


諸々のコンテクストを背景にして語っているので、色々差っぴきながら読まないとならないという作業ってままあるけど、自分としては2次文献でこういう作業を極度に強いられる読書は結構苦手。