■

これは痛ましすぎる。

母、娘２人と飛び込み死亡…ＪＲ甲子園口駅

　９日午後２時４５分ごろ、兵庫県西宮市甲子園口のＪＲ東海道線甲子園口駅で、神戸市灘区篠原南町、会社員中畑啓子さん（２７）が、長女りつ子ちゃん（３）、二女まき子ちゃん（１）を連れてホームから線路に飛び込み、通過中の米原発加古川行き快速電車（６両、乗客約３５０人）にはねられて３人とも即死した。運転士（２８）は「女性が子供一人の手を引き、もう一人を抱いて飛び込んできた」と話し、甲子園署は無理心中とみている。

　同署の調べでは、中畑さんは大学非常勤講師の夫（３８）と４人暮らし。夫は「今朝、妻はいつものように『行ってらっしゃい』と送ってくれた。特に変わった様子はなく、心当たりはない。なぜ甲子園口駅にいたのかもわからない」と話している、という。

　快速電車は事故当時、時速約１００キロで走行しており、約２００メートル先で緊急停車し、約４０分後に運転を再開した。後続の上下計２８本が部分運休、２１本が最大４３分遅れ、約２万４０００人に影響した。

　事故当時、ホームには乗客約２０人がいた。線路上に中畑さんの白い大きなカバンが落ちていた。事故後、混雑するホームで電車を待っていた西宮市甲子園口北町の男性会社員（５１）は「どんな事情があったかわからないが、子供を道連れにしなくても……」とショックを受けた様子だった。

　中畑さんの近所の人らによると、一家は昨年４月、現在の自宅マンションに転居してきた。中畑さんは損害保険関係の会社に勤務、娘２人は保育園に預けていたが、この日は預けに来なかった。

　ふだん、保育園には中畑さんが娘２人を自転車の前と後に乗せて送り迎えしており、帰宅した際、夫が出てきて出迎えることもあった。同じマンションに住む女性は「啓子さんは保育園に娘を迎えに行く時、笑顔であいさつをするなど明るい人だった。思い悩んだ様子は感じられなかったが……」と驚いていた。

（2007年7月10日 読売新聞）

非常勤と会社員って…。
正社員だったのかなぁ。

新幹線に飛び込み自殺する人が出てきたのも、相当思いつめてるというか、何か怨念めいたものを感じてしまうのですが、
いやー…。