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結局サルコ


というわけで、仏大統領選。
右派サルコジがとうとう大統領に。
残念ロワイヤル。

仏大統領選 右派のサルコジ氏が当選
2007年5月7日(月)03:17

 フランス大統領選は6日決選投票があり、仏世論調査機関の集計によると、民衆運動連合(UMP=右派)のニコラ・サルコジ前内相(52)が、初の女性大統領を目指した社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相(53)を破って初当選を果たした。2期12年務めたシラク大統領(74)を引き継ぐ。サルコジ氏は移民への厳しい態度や自由競争重視で知られ、同じ右派ながら人権重視や多極主義外交を推進したシラク氏の方針から転換する可能性が指摘されている。

 仏テレビ「TF1」によると、サルコジ氏は約53%を獲得。約47%のロワイヤル氏に差をつけた。

 投票率は午後5時(日本時間7日午前零時)の時点で75.11%に達した。同時刻の73.87%だった4月22日の第1回投票、67.6%だった前回02年の決選投票を大幅に上回り、過去最高となった。

 サルコジ氏は、シラク大統領の下でここ5年間一貫して内相や財務相など重要閣僚を務め、実績を重ねた。右派を結集した厚い組織力も背景とし、今年1月以降の選挙戦で一貫して支持率でリード。4月22日の第1回投票でも31.18%を獲得し、2位のロワイヤル氏の25.87%に差をつけた。その優位を最後まで失わなかった。

 サルコジ氏は移民の制限を繰り返し表明。内相としても不法入国や犯罪に対する強硬姿勢を鮮明にし、移民排斥を掲げる右翼の支持層を取り込んだ。強圧的とも受け止められる態度に左派や人権団体は反発を強めたが、同氏の経験と熟達した手腕に対する期待が上回った。

 経済政策では「もっと働きもっと設けよう」をスローガンに掲げ、労働の自由化や企業の裁量を増やす方針を表明。硬直した社会保障制度の改革も訴え、財界の手厚い支援を取り付けた。

 一方、指摘されてきた親ブッシュ政権の傾向やグローバル化を容認する姿勢を選挙戦中は前面に出さず、綿密なメディア戦略も展開。批判をかわすことに成功した。

 ロワイヤル氏は人権と平等を重視する政策を主張。しかし、中道支持層の取り込みが十分できなかっただけでなく、母体の社会党内部もまとまり切れなかった。



http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/K2007050700010.html

見る限り、ロワイヤルの負け方としてはかなりよろしいのでは。
ギリギリでなんとかサルコが勝てたということで。アンチ・サルコがこれだけいたと。

詳しい選挙分析などはこれから沢山でるんでしょう。
まあ、右よりの発言しないと票集められないという風潮があるせいかもしれませんし、サルコとしてもこれまで随分飛ばした発言をかましてたわけですが、実際大統領になると「とりあえず真ん中」の中道路線にシフトするような気がします。


フランスって、極端を嫌い、間を取って真ん中に軟着陸したはいいけど、結局何も変わらずまたフラストレーションのスパイラルっていう印象が強いんですよね。


でもなぁ、やっぱりサルコのフランスって嫌だなぁ。