SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館


昨日のジャクリーヌ・アメス講演2の感想をさる御仁から聞いて、やはりFIDEMの話は面白かったとのこと。

年間150ポンドで研究機関は加盟でき、個人でも35ポンドで加盟できるとのこと。
研究機関が加盟すれば、ヨーロッパの主要な中世史研究機関で教育を受け、学位を取ることも可能になるのだけれど、そうなった場合、日本側のサポートがどうなるのかとかいう問題があるらしい。道のりは遠いというところでしょうか。

ただ、データベースなんかが使えるとかなり便利になると思います。

前にも書いたけど、やはりこうした西洋中世史研究用の種々のデータベースの導入が、日本はかなり弱いと思うんですけどどうですかね?
ツール関連も含めた中世史研究全体に有益な情報の共有って大事だと思うんですが。


後これ。かなりチェックしたい。http://www.brepols.net/catalogue/index.jsp?mpk=20295&art=696404

ペチア研究もかなり進展しているみたい。

てか、この Textes et Etudes du Moyen Âge シリーズは面白そうなのたくさんあるよね。





http://iulianus.exblog.jp/3579740


同感。オリヴィ(オリーヴィ?)はもっと注目されてもいいと思う。
オリヴィもあまり評価されてこなかったけど、そういうの他にもあって、南仏のフランシスカン(Sacheとか)ってもっと取り上げられてもいいように思う。


あと南伊のドミニカンとか。

大体、中世イタリア史ってフェレンツェかヴェネツィア見たいなイメージが日本にはあると思うんですが。どうですかね?
ジェノヴァ、ローマ(ってもしかして南?)あたりは最近出てきていると思いますが(あとシエナとかパドヴァ?)、南なんてシチリアくらい?


例えば、単に僕が知らないだけかもしれないけれど、中世のナポリやっている人っているんでしょうか?
それとも研究や史料が無いんでしょうか?
トマス・アクィナスってナポリだし、時代は下ってジョルダーノ・ブルーノってナポリから出てきた人物だったと思うんですけど。

まぁ、こういう研究の進展というか知名度みたいなものの地域的偏差ってどこでもありますけどね。

というか、日本なんか托鉢修道会そのものの研究が手薄だし。