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SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

中野京子『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』


名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)


お気軽読み物。
夜寝る前に、我が家ではなぜかニャンコの相手をする慣わしができているのですが、ニャンコ相手がてら、何気なく、本棚に目をやるとこの本を見つけまして。
いつこんなのゲットしったけか?
などと、ニャンコの相手しながらちょっと読もうなどと思ってたら、すぐ読み終わってしまったw


著者は早大の講師で、ドイツ文学、西洋文化史が専門とのこと。
今回初めて著者の作品を読みました。


かなりわかりやすく解説してくれていいのですが、それが時に安易というか、不用意ともとれる記述が目についたのが気になりました。
しかしこの近親婚し続け650年、偉大なるしゃく○…じゃなくハプスブルク家たちの肖像画は、いずれも興味深いラインナップにしてくれてます。


個人的にはデューラーのマクシミリアン1世とか、プラディーリャの「狂女」ファナ、ティツィアーノのカール5世、アルチンボルドのルドルフ2世などは絵ではなく、その人物に興味があります。あとフェリペ2世
マリア・テレジアとかヨーゼフ2世とかも興味ありますが、今回メインでは扱われず。


絵としては何だろ?
強いてあげるなら、ローレンスのライヒシュタット公、あとやはりヴィンターハルターのエリーザベト皇后ですかね。


そういえばこんなのもありましたね。

肖像画は歴史を語る

肖像画は歴史を語る


こちらはいわずもがな、歴史学者によるもの。
これも面白かった。