エルヴィン・パノフスキー『イコノロジー研究』

イコノロジー研究〈上〉 (ちくま学芸文庫)

イコノロジー研究〈下〉 (ちくま学芸文庫)

ちくまはほんとに頑張ってくれてますねぇ。

この本のノート取ってあったはずなんだが、今探しても見つからない。
あれー？

他のパノフスキーはあるのに。
取り忘れたってことは無いはずなんだが。

それはそうと、パノフスキーです。
いわずもがなです。

美学、美術史のみならず、西洋中世史学徒には必読な方ですので、多言は不要でしょう。

イコノロジー入門書。
2巻本だがすぐ読み終わる。
この手の良作は、註と図版・参考文献が充実している。
というか、これが当たり前なのであって、そうでないのが多すぎると言うべきか。

イコノロジー入門だけど、実際真にイコノロジストになるには、美に関する一通りの素養を身につけるだけでは飽き足らず、厖大な文字テクストにあたり、歴史学徒としての対象への洞察を身につけなければならないわけで、時間と金と体力、そして才能が恐ろしくいる学問なんだなと、改めて実感する。

大体、ほとんどの人が美術も歴史も中途半端で終るでしょうね。