SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

初めて東京駅に降り立ちました。
東京だよ、おっかさん、ってやつです。



今まで東京に住んでいながら一度も訪れたことが無い場所の一つでした。
乗換えとかで使うくらい。



そんなわけでこれまた遅ればせながら行って来ました。丸の内オアゾ。というか丸善
結論からいうと全然ダメ。僕には使えません。

あんだけスペースあるのに何だその品揃えは!と怒りたくなるくらいショボイ。
新宿のジュンク堂を見習え!2フロアしかないのに見事な品揃え!

結局オアゾ丸善はリーマン向けなんですよね。成功する法則とか、大企業の社長の自伝とか、そんなのが読みたい人向けに揃えてある。
だから人文系の本の品揃えが格段に落ちる感じがする。

僕のような社会の役に立たない(と日本では思われている)人文科学を勉強している人には、無理して行く必要の無い所だということはわかりました。

そんなわけで、あまりの収穫の無さに納得がいかず、結局新宿のジュンク堂に舞い戻り、至福の時間を堪能。
誘惑に駆られて以下のものをゲット。


ガレノス 霊魂の解剖学

ガレノス 霊魂の解剖学

てっきりガレノスの霊魂論かなんかのテクスト訳かと思って買ったら研究書でした。
著者は東大とかで古典語を教えてしまえるほどのお医者さん。


光の父の贈りもの (アウロラ叢書)

光の父の贈りもの (アウロラ叢書)

光学・視覚論がらみでどうしても欲しかったテクストの一つ。
しかし、翻訳本としては色々問題あり。
史料の翻訳であるならば、このテクストの成立年代、執筆の動機なり、詳しい書誌データは載せるべきです。
後学のために。あと、重要な用語は原語も併記するべきでしょう。

訳者の自己満足たっぷりの思い出に紙数を割くくらいなら、最低限のことはして欲しいところ。
私家版じゃないんだし。全国の書店で出回るつもりで出している本ならそれぐらいはやって欲しい。

まぁ、そうは言っても無いよりましか。