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SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

ヴィンランド・サガ 11

ヴィンランド・サガ(11) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(11) (アフタヌーンKC)


この巻はクヌート篇。


地上に楽土建設するためにどんどん血に塗れる、王クヌート。
かつて無限の戦闘状態にいた戦士から抜け出し、戦争と奴隷のない世界を造ろうする、奴隷トルフィンの対比。

目指す所は同じなようだが、ベクトルが真逆の2人がこれからどのように交差するのか。


流れ的にこのまま行くと、最終的にトルフィンは修道士になるんではないかと思うんだが。
中世3身分「祈る人」「戦う人」「働く人」の最後の一つ「祈る人」がまだきちんと描かれていないし。
というか、そもそもキリスト教自体、ほとんど描かれていないし。
それに、この時代「本当の戦士」になるとすれば、「キリストの戦士」(このフレーズは後の時代か)になることではなかろうか。

知人はワタクシの展開を否定したが、果てさて。


まあ、しばらく暴力の荒れ狂う世界が描かれるだろうけどね。