『中世修道院の世界』
- 作者: M.‐H.ヴィケール,Marie‐Humbert Vicaire,朝倉文市,渡辺隆司,梅津教孝
- 出版社/メーカー: 八坂書房
- 発売日: 2004/09/01
- メディア: 単行本
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溜まりまくっているので、いったいどれから載せたもんかと考えていましたが、とりあえず、目に付いたやつをば。
M. ヴィケール Marie-Humbert Vicaire はフリブール Fribourg 大の先生かつドミニカン。
ドミニコ研究では当然ですが、説教研究界隈や、南仏宗教史界隈などでも必ず目にする研究者です。まだ存命でしたっけか?
よく知らないのですが、フリブールってドミニカンと縁がある大学なのでしょうか?
確か、ドミニコ会研究のマスト文献の一つ、『ドミニコ会の歴史』の Hinnebusch*1 もフリブールでしたよね?
托鉢修道会(メインはドミニコ会)へと至る道を描く、中世聖堂参事会員史概説。
タイトルには修道院とありますが、メインは聖堂参事会員、そして托鉢修道会(ドミニコ会)です。
で、作者がヴィケールですから、内容は霊性史となります。
「使徒の模倣」が初代教会時代を経、いかに中世で受容され、展開していったかを扱っています。
聖堂参事会についての日本語で読める入門書って確か無かったと思いますから、これはありがたい。
本当は日本人研究者が新書レヴェルで聖堂参事会(と托鉢修道会)の概説を書いてくれると、金銭的にお徳なんですけどね。