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古本。ネットで。

シャルルマーニュ伝説―中世の騎士ロマンス (現代教養文庫)



タイトルから、カール大帝の伝説を色々系譜的に研究したものかと早合点。


カール大帝ロンギヌスの槍を持っていたおかげでヨーロッパを統べることができたとか、それをライン河だったかに落としたおかげで死後国は分かれることになったとかいう伝説ってあるじゃないですか。


あれの出所を探していたもので、何かヒントあるかなと思ったんですけど。
僕はこの伝説をヒトラーがらみで知ったんですよね。ヒトラーがえらいこの槍をご所望してたとか。


エスの脇腹を刺し、その血を受けた聖槍・ロンギヌスの槍と言えば、聖杯に継ぐミステリーで。
これを所有するものは世を統べるなどという代物。


実際ウィーンのどこだったかにロンギヌスの槍の欠片があるんですよね。聞く所によると、結構ヨーロッパのあちこちにこの槍の欠片があるらしいですね。


ヒトラーの話も含めてこの「伝説」、いったいいつ頃、どういう契機でできたのかちゃんと調べているのないのかなと、むか〜し思っていたんですよ。
で、気が向いたときにちょこちょこ調べては、史料やら研究やらを集めてはほったらかしてまして。
まあ他にもカール大帝ネタの物語ってあるので、それら全部ひっくるめて研究したやつないものかと探していたと。
でもあんまり無いみたいなんですよね。
はたまた自分の調べ方に気合が足りないせいなのか。


しかし、この本、副題に騎士ロマンスって書いてあるの見落としてたよ。

ブルフィンチがそういうことしないか。