SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館


ここ数日の出来事を思いながら、中世におけるla prise de la parole だの le pouvoir (le droit) de la parole なんぞで今ひぃひぃ論文書いている自分のやっているテーマって何かきな臭いものになってきたんかなぁなどと。
いや、今までそういうことに無頓着だったということにも問題あるんだけどね。


別に「現代の(日本の/世界の)問題に答えを見出すために歴史やってます!」などとオ目々キラキラ、鼻息荒らんで歴史学を選んだわけでもないし、実際、「世のため人のため」的動機でやる学に対する強烈な不信感というか反感がある人間としては(と言いつつ学が孕む政治性というか権力のようなものを意識せず無邪気に学問やる人もおっかないと思っている偏屈だが)、自分の研究が「今」と接続することにけっこう戸惑いがあったりして。


どうせなら、いっそ人畜無害、毒にも薬にもならないことでもちまちまとやってひっそりしていたいなんて思ってしまう。