『アートフル・サイエンス‐啓蒙時代の娯楽と凋落する視覚教育‐』

アートフル・サイエンス―啓蒙時代の娯楽と凋落する視覚教育

むちゃくちゃ面白い。まぁ、まじめな科学史とか啓蒙史などをやっている人からしたら憤激するのかもしれない。
広げて言うと１７〜１８世紀の視覚文化論ということになるのか。
啓蒙時代、イエズス会的、バロック的ということで、視覚教育は貶められると言いますが、何だかそうなんですか？と言うほどこれでもかと言わんばかりに「見ること」を主眼とした図版がバンバン出てくる。

まさにアートフル・サイエンス。

結構僕の時代にも良いヒントになる視点が盛りだくさんで、有益でした。

でもこうなると、早く『ボディ・クリティシズム』が読んでみたい。
サイモン・シャーマも気になるし。