マキリップ『茨文字の魔法』

久しぶりにただの読書。
久しぶりのマキリップ。

茨文字の魔法 (創元推理文庫)

ストーリー、描写はもちろんだけど、今回も設定がまた良い。
この人、なんというか世界の空間設定が面白い。
上下構造というか、垂直的構造を空間にうまい具合に配置している。

後半、それまで己が使命に押し潰されて逃げ回るヘタレ小娘の若き女王が、王として振舞うところになんか唐突感。
訳の問題だろうか。いきなり言葉遣いが偉そうになる（女王だからまあそうなんだろうが）。