Larissa Taylor: Soldiers of Christ: Preaching in Late Medieval and Reformation France

Soldiers of Christ: Preaching in Late Medieval and Reformation France

中世後期フランス説教研究必読書の一つ。

目次

1. Introduction

Part I. The Art of Preaching

2. The Sermon as Event
3. The Life of a Preacher
4. The Study of Sermons

Part II. The Preached Word at the End of the Middle Ages

5. The Quest for Salvation
6. The Religious Cosmos
7. Practical Theology: The Life of Christian Believer
8. The Orders of Society
9. The Preachers and Women

Part III. Heresy: Challenge and Response

10. Heresy and Heterodoxy before 1520
11. Heretical Preaching after the Reformation
12. The Catholic Response to Early Protestant Heresy
13. Conclusion

Larissa Juliet Taylor は、アメリカ Colby College の歴史学部助教授。
コルビー・カレッジってどこ？ってくらいの人間ですが、Mane 州にあるんですね。
Brown University で学位。もちろんワタクシはブラウン大学？くらい無知な人間です。

ちなみに本書は、1996年にアメリカ中世学会 Medieval Academy of America から John Nicholas Brown Book Prize を授賞。

彼女が師事した中には、邦訳もあるので知ってる人は知ってる Steven Ozment とかいますね（あれ、映画化するとかって話聞いたことあるけどどうなったんでしょ？）。

中世後期説教研究は、他の時代以上に未踏領域が多く、一種「狩場」なんですが、その中でも中世後期フランスはまだまだです。
史料の種類と量が、一気に増えるからっていうのが大きいんですが。
その分、それ以前の時代に比べて解明できる領域が広がるわけですが。

ちなみにこのテイラーとフランスの Hervé Maritn がまず双璧。

個人的に15−16世紀なんかかなり惹かれているんだけど、今の自分の知の装備を全部アップデートしないといけないから、遅々として進まない。
やはり、あくまで自分の印象ですが、時代遡るより降る方が大変な気がします。