SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館

知識人の時代―バレス/ジッド/サルトル

知識人の時代―バレス/ジッド/サルトル

概要

「知識人は」終わったのか!?
20世紀――それは、2つの世界大戦を生み、社会主義共産主義ファシズムといった様々な思想の栄枯盛衰が起こった百年だった。この間、世界に多大なる影響を与えたフランスの知識人たちは、どのように思考し、議論し、行動したのか。ドレフュス事件からサルトルの死にいたるまでの彼らの歴史を、バレス、ジッド、サルトルの3人を軸に幅広く細密に描き出す。



本書は、19世紀末のドレフュス事件のゾラと国粋主義者バレス、両大戦間の進歩的知識人ジッド、戦後アンガージュマンの英雄サルトルを経て1990年代のブルデューあたりまで、フランス知識人の実像を、彼らの出会いと対決と訣別に迫りながら、時代の激流とともに生き生きと描き出した大河ロマンである。
メディシス賞(評論部門)受賞。


第1部 バレスの時代(バレス訪問;私は弾劾する;ゾラ裁判 ほか)
第2部 ジッドの時代(アンドレ・ジッド、「悪魔的な男」;ジョレス、レーニン、それとも…ガンジー?;シュルレアリスム革命 ほか)


著者紹介

ヴィノック,ミシェル[ヴィノック,ミシェル][Winock,Michel]
1937年生まれ。文学博士、国立パリ政治学院(略称シアンス・ポ)歴史学教授。フランスを代表する近現代史研究者として国際的に知られ、社会・政治思想史(ナショナリズム反ユダヤ主義研究)で著名。『知識人の時代』で1997年度メディシス賞受賞