SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS 別館


終わってしまった。


予想していたよりも、前半からイタリアがプレスを執拗にかけてこなかったせいもあり、割とジダンも含めてフランスは自由に動けいていたかな?と思いましたが、よく見れば、基本ワンタッチプレーによって、プレスをかけけづらくしていたフランスの戦術だったんだろうという認識にいたる。


ただ、セットプレーのユルユルディフェンスには、正直ハラハラさせらました。なんだよブラジルみたいじゃんか。


前半のイタリアはピルロ(どーみてもシンガー板尾にしか見えない)が効いていて、こりゃ大変かも、と思っていたら、後半になるとほとんど彼は守備に忙殺。フランスの展開力とアンリがお目覚めのせいで、かなり押し込めていたと思われます。
てか、やっぱアンリ凄いね。本気出したら倒れないしほとんどボール取られない。


後半のイタリアの十八番、泥臭DFが随所に見られるようになってきて、ヴィエラが去り、アンリが去り、あーこりゃ PK 行きそうだなと思ってい見ていたら、ジダンが…。
マテラッツィなんぞ、チンピラかヤクザの鉄砲玉キャラなんだから、頭突きじゃなくて、プレーで撃沈させればいいものを…。
あのジダンが、ワールドカップの決勝で、ぶち切れるっていうんだから、マテ公、あんたいったいどんなこと言ったの?
若かりし「おこりん坊」ジズーに戻っていたよ。
まあ、フランスの「神」を人に戻したんだから、ある意味凄いっちゃ凄いよね。


ジダンに限らず、画面に映らないところで、両チームの選手とも、かなりエゲツナイことやっていたんで(マルダも足ガシガシ削っていたし)、スラッシュトークあちこちでやっていたみたいなので、色々なフラストレーションが溜まっていたのでしょうけどねぇ。


そして、PK に入った時点でさらに暗雲立ち込めるわけですよ。フランスは。GK がバルテズですからねぇ。
ブフォンがフランスのキーパーだったらなどと思ってみてましたよ(結局二人とも一本も止められませんでしたが)。


そしてトレゼゲ…。ヤツがイマイチなのは昔からでしたが、やはりここでも…。


全体的に、やはり三十路フランスの方が個々の能力は高く、ボールコントロールなどのスキルはイタリアより上で、試合を終始コントロールしていたと思われます。あれはイタリアがフランスにボールを「持たせていた」わけではないですね。逆にイタリアは速さとスタミナと読みで凌ぐという構図だったのではないかと。


退場云々ではなく、120分で押し切れなかったことがフランスの敗因でしょうねぇ。
それに対して、イタリアはとにかく PK へ!ということで意識が固まっていたように思えます。
PK 目指すこと決めたとなると、そういうの大得意のイタリアは、そりゃ守り堅いですよ。


この試合のブフォン、カンナバーロザンブロッタ、ガットゥーソ、ピルロは見事でした。
そして MVP はマテラッツィでしょう。点を取り、ジダンを消し、最大の「功労者」ですよ。


まあ、終わってみたら、なんだかジダンのワールドカップだったのかなという気持ちになり、それもいいか、などと感慨深くもなりましたが、やっぱりなんか腹立ってアイス(ビエネッタ)やけ食い。