『風景と記憶』
- 作者: サイモン・シャーマ,高山宏,栂正行
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/02/22
- メディア: 単行本
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2段組、600頁を超える大著。
語りの妙もあってかなり面白い。
4部構成、森、水、岩山、森と水と岩山から成る。
地理的にはポーランド、リトアニアから始まり英・独・仏・伊・米にまたがり、時代は古代・中世から近代まで(といってもメインは17−19世紀)。
とにかく壮大。
詳細はあまりに面白いのと、自分のやっている13世紀にヒント満載なんで内緒。
一つだけ。訳者高山宏氏も述べるように、アネクドートの威力というもの。
「まっとうな」歴史学ではどう料理して良いのか分からない逸話たちが、実はこうして積み重ねていけば?とか、こんな風に読めるよ?と、
見せつけてくれるところが何ともニクイ。
これも一つのお手本でしょうかね。
風景、ネイチャー・ライティングとは?に興味ある方は必読でしょう。