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今日はおフランスから。
中世に「個人」はあったのか?というのは中世史において重大かつ厄介なテーマで、古くはモリスやウルマン、ここ10〜20年くらいではグレーヴィチ、バイナムやル・ゴフ、ズムトールなど、欧米の名だたる研究者が必ず扱っているテーマ。
「個人」っていうのはルネサンスからというのがブルクハルト以来の見解ですが、中世史研究者はそれってどうなの?と疑義を唱えてきていると。
で、コレが一番新しい研究。論文集。
ド・リベラによるライン神秘主義の基本文献。
エックハルトとか出てくるアレですな。
以下は Cahiers de Fanjeaux という、あまりにも有名な南仏研究シリーズから。
いずれも魅惑的な論文が満載。
13世紀以降の南仏やろうとする人は特にマストでしょう。
Saint Dominique en Languedoc (Cahiers de Fanjeaux 1 : Toulouse , 1966) .『ラングドックの聖ドミニコ』