史学雑誌 2017年の歴史学界 回顧と展望：アジア・アフリカ編

歴史学徒にとって毎年恒例の作業。

今年は総勢103名の研究者による歴史学界の一大研究総評特集。

当ブログでの注意事項

ブログでは紹介された書籍のみを取り上げる。論文は（日本史・アジア・アフリカ史・西洋史）。
地域・時代によって重複しているものもあり。
原則Amazon登録してあるものを中心に。未登録のものも多数あることに注意。
各書籍の評価を知りたければ、「回顧と展望」を図書館などで頑張って読もう。もしくはAmazonの内容紹介を確認してみよう。
紹介された書籍の内、このブログではあくまで個人的に興味があるものだけを取り上げる抜粋紹介にすぎない。

東アジア
中国
殷・周・春秋

東北アジアの初期農耕と弥生の起源

東アジアにおける石製農具の使用痕研究

中国初期国家形成の考古学的研究: 土器からのアプローチ

殷代青銅器の生産体制: 青銅器と銘文の製作からみる工房分業

清華簡研究

春秋戦国時代 燕国の考古学

倭人の祭祀考古学

戦国・秦漢

中国の国家体制をどうみるか―伝統と近代

簡牘が描く中国古代の政治と社会

周縁領域からみた秦漢帝国

雲南の歴史と文化とその風土 (明治大学人文科学研究所叢書)

睡虎地秦簡と墓葬からみた楚・秦・漢 (汲古叢書 143)

蜀の美術:鏡と石造遺物にみる後漢期の四川文化 (早稲田大学エウプラクシス叢書)

魏晋南北朝

汲古叢書145 墓誌を用いた北魏史研究 (汲古叢書 145)

西晉時代の都城と政治

道教経典の形成と仏教

アジア仏教美術論集 東アジア〈1〉後漢・三国・南北朝

隋・唐

谷川道雄中国史論集〈上巻〉

谷川道雄中国史論集〈下巻〉

前近代の日本と東アジア―石井正敏の歴史学 (アジア遊学214)

中国周辺地域における非典籍出土資料の研究 (東西学術研究所研究叢書―非典籍出土資料研究班)

林謙三『隋唐燕楽調研究』とその周辺

新編唐代墓誌所在総合目録 (明治大学東洋史資料叢刊)

正倉院鏡と東アジア世界

内藤湖南 敦煌遺書調査記録 續編 (関西大学東西学術研究所資料集刊)

敦煌・吐魯番文書の世界とその時代

仏教史研究ハンドブック

唐代仏教美術史論攷: ――仏教文化の伝播と日唐交流――

宗教と儀礼の東アジア (アジア遊学)

道?と中國撰述佛典

五代・宋・元

元大都形成史の研究: 首都北京の原型

モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ)

「元典章」が語ること

ロシア･アルハラ河畔の女真大字墨書 女真･契丹文字遺跡をたどって

宋‐清代の政治と社会

宋代南海貿易史の研究 (汲古叢書)

東アジアの女性と仏教と文学 (アジア遊学 207)

明・清

清代台湾移住民社会の研究 (汲古叢書 141)

中国の宗族と祖先祭祀 (風響社あじあブックス)

商人たちの広州: 一七五〇年代の英清貿易

蘇州花街散歩―山塘街の物語

図像だらけの中国: 明代のヴィジュアル・カルチャー

中国版画史論

明清のおみくじと社会―関帝霊籖の全訳 (研文選書)

目録学に親しむ―漢籍を知る手引き (京大人文研漢籍セミナー)

儒教の歴史 (宗教の世界史)

イエズス会士と普遍の帝国―在華宣教師による文明の翻訳―

叢書「東アジアの近現代史」　第１巻　清朝の興亡と中華のゆくえ　朝鮮出兵から日露戦争へ

東アジア近世近代史研究 (放送大学大学院教材)

近現代

中国の近現代史をどう見るか〈シリーズ 中国近現代史 6〉 (岩波新書)

中国ナショナリズム - 民族と愛国の近現代史 (中公新書)

叢書 東アジアの近現代史 第2巻 対立と共存の日中関係史――共和国としての中国 (叢書東アジアの近現代史)

国宝の政治史: 「中国」の故宮とパンダ

東アジアの秩序を考える――歴史・経済・言語

孫文とアジア太平洋―ネイションを越えて (孫中山記念会研究叢書)

孫文と北一輝―“革命”とは何か

日中戦争全史 上巻

日中戦争全史 下巻

対日協力政権とその周辺: 自主・協力・抵抗 (愛知大学国研叢書)

冀東政権と日中関係

〈日中戦争〉とは何だったのか:複眼的視点

戦時上海グレーゾーン (アジア遊学)

21世紀の東アジアと歴史問題: 思索と対話のための政治史論

戦時秩序に巣喰う「声」 日中戦争・国共内戦・朝鮮戦争と中国社会

中国文化大革命「受難者伝」 と「文革大年表」:―崇高なる政治スローガンと残酷非道な実態―

変法派の書簡と『燕山楚水紀遊』―「山本憲関係資料」の世界

日本における近代中国学の始まり ―漢学の革新と同時代文化交渉―

近世近代日中文化交渉の諸相 (東西学術研究所研究叢書―近世近代日中文化交渉研究班)

中国の公共性と国家権力:その歴史と現在 (慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ)

北伐と西征―太平天国前期史研究 (汲古叢書)

清末政治史の再構成―日清戦争から戊戌政変まで (汲古叢書 144)

中国外交史

中国経済学入門―「曖昧な制度」はいかに機能しているか―

中国興業銀行の崩壊と再建――第一次大戦後フランスの政治・経済・金融的対抗

衛生と近代:ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会

東アジア世界の民俗: 変容する社会・生活・文化 (アジア遊学)

近代中国における国語教育改革―激動の時代に形成された資質・能力とは

変容する中華世界の教育とアイデンティティ (早稲田現代中国研究叢書)

アジアの思想史脈 (近現代アジアをめぐる思想連鎖)

アジアびとの風姿 (近現代アジアをめぐる思想連鎖)

北京官話全編の研究 (上巻) (関西大学東西学術研究所 資料集刊 40-1 (文化交渉と言語接触研究・資料叢刊 8))

北京官話全編の研究 (中巻) (関西大学東西学術研究所 資料集刊 40-2 (文化交渉と言語接触研究・資料叢刊 9))

北京官話全編の研究(下巻) (関西大学東西学術研究所 資料集刊 40-3)

G・E・モリソンと近代東アジア: 東洋学の形成と東洋文庫の蔵書

現代中国と市民社会

台湾

植民地期台湾の映画: 発見されたプロパガンダ・フィルムの研究

植民地台湾の自治：自律的空間への意思 (早稲田大学エウプラクシス叢書)

台湾における教育の民主化

植民地期台湾の銀行家・木村 匡

台湾拓殖株式会社研究序説: ―国策会社の興亡―

文脈化するキリスト教の軌跡: イギリス人宣教師と日本植民地下の台湾基督長老教会

台湾北部タイヤル族から見た近現代史-日本植民地時代から国民党政権時代の「白色テロ」へ

朝鮮
古代

朝鮮史 1: 先史-朝鮮王朝 (世界歴史大系)

朝鮮史 2: 近現代 (世界歴史大系)

日本古代交流史入門

東アジアと百済土器

海の向こうから見た倭国 (講談社現代新書)

金工品から読む古代朝鮮と倭: 新しい地域関係史へ (プリミエ・コレクション)

古代朝鮮の国家体制と考古学

古代の文字文化 (古代文学と隣接諸学)

韓国古代文学の研究

高麗・朝鮮

日朝関係史

朝鮮思想全史 (ちくま新書)

韓国仏教史

高麗王朝の儀礼と中国

朝鮮儒学史の再定位: 十七世紀東アジアから考える

近現代

戦後日韓関係史 (有斐閣アルマ)

韓国映画100年史――その誕生からグローバル展開まで

日韓音楽教育関係史研究

評伝 尹致昊――「親日」キリスト者による朝鮮近代60年の日記

金鍾泌証言録

帝国日本と朝鮮野球 - 憧憬とナショナリズムの隘路 (中公叢書)

近代日本・朝鮮とスポーツ―支配と抵抗、そして協力へ (塙選書)

朝鮮外交の近代―宗属関係から大韓帝国へ―

植民地期朝鮮の地域変容: 日本の大陸進出と咸鏡北道

韓国・朝鮮史への新たな視座―歴史・社会・言説

歴史が医学に出会う時

旧日本軍朝鮮半島出身軍人・軍属死者名簿

叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか (叢書東アジアの近現代史)

一九三九年の在日朝鮮人観

〈犠牲者〉のポリティクス: 済州4・3/沖縄/台湾2・28 歴史清算をめぐる苦悩 (プリミエ・コレクション)

朝鮮人とアイヌ民族の歴史的つながり

中国朝鮮族のトランスナショナルな移動と生活 (香川大学経済研究叢書)

内陸アジア
モンゴル時代以前

アジア仏教美術論集 中央アジア〈1〉ガンダーラ~東西トルキスタン

古代国家と北方世界 (同成社古代史選書)

渤海国とは何か (歴史文化ライブラリー)

モンゴル帝国期以降

中国の誕生―東アジアの近代外交と国家形成―

テュルクの歴史――古代から近現代まで (世界歴史叢書)

北東アジアにおける帝国と地域社会

現代アジア学入門: 多様性と共生のアジア理解に向けて

東南アジア

東南アジア地域研究入門 1 環境

東南アジア地域研究入門 2 社会

東南アジア地域研究入門 3 政治

ベトナム北部における貿易港の考古学的研究 ヴァンドンとフォーヒエンを中心に

マニラ・ガレオン貿易:陶磁器の太平洋貿易圏

水中文化遺産: 海から蘇る歴史

海の人類史 東南アジア・オセアニア海域の考古学 (環太平洋文明叢書)

大航海時代の日本人奴隷 (中公叢書)

プラナカンの誕生 ―海峡植民地ペナンの華人と政治参加―

インドネシア国家と西カリマンタン華人:「辺境」からのナショナリズム形成

アユタヤー期後期作製ワット・フアクラブー寺院所蔵の絵付折本紙写本

ナショナル・アイデンティティを問い直す

二〇世紀前半インドネシアのイスラーム運動──ミアイとインドネシア・ムスリムの連携 (ブックレット《アジアを学ぼう》)

書院生、アジアを行く: 東亜同文書院生が見た20世紀前半のアジア (愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書)

ヴェトナム戦争 ソンミ村虐殺の悲劇――4時間で消された村 (世界人権問題叢書)

ベトナム戦争に抗した人々 (世界史リブレット)

タイ国王を支えた人々――プーミポン国王の行幸と映画を巡る奮闘記 (ブックレット《アジアを学ぼう》)

チャムパ王国とイスラーム: カンボジアにおける離散民のアイデンティティ

国家と上座仏教ータイの政教関係 (現代宗教文化研究叢書)

「国家英雄」が映すインドネシア

フィリピンにおける民主的地方政治権力誕生のダイナミクス

入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)

ベトナムの基礎知識 (アジアの基礎知識)

インドネシアの基礎知識 (アジアの基礎知識)

南アジア

塩とインド―市場・商人・イギリス東インド会社―

現代日印関係入門

体制転換期ネパールにおける「包摂」の諸相: 言説政治・社会実践・生活世界 (東洋文化研究所研究報告―東洋文化研究所叢刊)

西アジア・北アフリカ

The Emergence of Pottery in West Asia

初期メソポタミア史の研究 (早稲田大学学術叢書)

エサルハドン王位継承誓約文書 (楔形文字文書研究 1)

ネブカドネザル2世: バビロンの再建者 (世界史リブレット人)

宗教の誕生: 宗教の起源・古代の宗教 (宗教の世界史)

イスラーム時代

イスラム帝国夜話(下)

イブン・タイミーヤ政治論集

フトゥーワ――イスラームの騎士道精神

イブン・バットゥータと境域への旅―『大旅行記』をめぐる新研究―

普遍史の変貌―ペルシア語文化圏における形成と展開―

図説 イスラム教の歴史 (ふくろうの本)

オスマン帝国治下のアラブ社会 (世界史リブレット)

近現代

Slave Trade Profiteers in the Western Indian Ocean: Suppression and Resistance in the Nineteenth Century (Palgrave Series in Indian Ocean World Studies)

難民問題と人権理念の危機――国民国家体制の矛盾 (移民・ディアスポラ研究6)

オスマン帝国の崩壊:中東における第一次世界大戦

トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)

パレスチナの民族浄化: イスラエル建国の暴力 (サピエンティア)

イスラエル軍事史

ユダヤ人問題からパレスチナ問題へ

文化を食べる 文化を飲む―グローカル化する世界の食とビジネス

現代エジプト政治 : ナイル川最下流に位置する国の水資源獲得の行方: 世界最大級の国際河川ナイル川。水源とする北東アフリカ地域は１１カ国（エジプト、スーダン、南スーダン、エチオピア、エリトリア、ウガンダ、コンゴ民主共和国、タンザニア、ケニア、ブルンジ、ルワンダ）。上流や下流地域のそれぞれの国の思惑、 ... オピア・グランドルネッサンスダム建設の騒動まで、現代エジプトの水をめぐる政治に深く迫る。

アラブ君主制国家の存立基盤 (研究双書)

中東とISの地政学 イスラーム、アメリカ、ロシアから読む21世紀 (朝日選書)

ジハード主義――アルカイダからイスラーム国へ (岩波現代全書)

中東・イスラーム研究概説――政治学・経済学・社会学・地域研究のテーマと理論

帝国の復興と啓蒙の未来

アフリカ

支配する人道主義――植民地統治から平和構築まで

国際政治史における軍縮と軍備管理 (明治大学国際武器移転史研究所研究叢書)

コンゴ動乱と国際連合の危機:米国と国連の協働介入史、1960~1963年 (国際政治・日本外交叢書)

現代エチオピアの女たち――社会変化とジェンダーをめぐる民族誌

安定を模索するアフリカ (グローバル・サウスはいま)