どーなってるのよ！？ CCCM !
というわけで、中世史学徒にとっては常識中の常識な、ベルギーの Brepols から出ている一大史料集成 Corpus christianorum シリーズから。http://www.corpuschristianorum.org/series/cccm_preparation.html
いつになったら校訂版をだしてくれるのやらとちとゲンナリ気味なテクストたちを曝しちゃる。
ジャック・ド・ヴィトリ。
これが一番どーにかして欲しい。
何か寸止めにされている感じがしてすごいモヤモヤ感。
特にロンジェール師、棺桶にまで持って行くつもりではあるまいな。
ってあれ？De sanctis も出るはずなんだけどどうなってんだろ？
Iacobus de Vitriaco
- Historia orientalis
- Sermones feriales et communes
- Sermones vulgares vel ad status
- Vita beatae Mariae Oigniacensis
ピエール・ル・シャントル。
彼のテクストが読めるようになるとかなりいい。
１３世紀初頭を代表する神学者３巨頭の内の一人。
で、ヴィトリたちの師匠。
Petrus Cantor
- De tropis loquendis
- Distinctiones Abel
- Glossae super Genesim
- In Apocalypsin
- Verbum abbreviatum (recensio longior)
エティエンヌ・ド・ブルボン。
南仏方面で活動したドミニコ会士。
これはもう出始めているんだっけか？
Stephanus de Borbone, Tractatus de diversis materiis praedicabilibus
ステファン・ラングトン。
ジョン・欠地王と喧嘩したカンタベリ大司教。
シャントルの弟子の一人。
個人的にはそれほど大事っていうわけでもない。
むしろ、ロベール・ド・クールソンのほうが気になる。
Stephanus de Linguatonante, Quaestiones theologiae
アラン・ド・リル
彼はPLでも読めるからまだ良し。
上のピエール・ル・シャントルと並ぶ３巨頭の内の一人。
シトー会士。
Alanus de Insulis
- Ars praedicandi
- De fide catholica
- Liber sermonum
有名なエクセンプラの一つ。
Arnoldus Leodiensis, Alphabetum narrationum
アンベール・ド・ロマン。
５代目ドミニコ会総長。
これはなぜか仏訳が先に出ちゃってる。
Humbertus de Romanis, Tractatus de dono timoris
エリナン・ド・フロワモン。
１２世紀のシトー会士。
詩人でもある。
Helinandus de Frigido Monte
- Chronicon
- Sermones
- Vers de la mort
これは１４世紀か。
Petrus Bromyard,Summa predicancium
おまけ。
自分の専門とは関わらないけど、目についたやつ。
これってどんな史料なんでしょうか？
初期中世の贖罪規定書みたいなやつ？
Catechesis Celtica
あと、このシリーズももしかして、錬金術関係では注目なんでしょうか？
